所属メンバーだった一人が旗揚げ

琉球ドラゴンプロレスリングの誕生

デルフィンの活躍もそうだが、それよりも沖縄で活動していた沖縄プロレスに所属していたレスラー達はその後、デルフィンと共に大阪へと渡ってフリーで活動するなどしている中、所属していたメンバーの一人である『グルクン・ダイバー』が『グルクン・マスク』として改名し、2013年2月に開催された試合にて沖縄を活動拠点としたプロレス団体の発足の旗揚げを宣言するのだった。これが現在沖縄で活動している唯一のプロレス団体であり、沖縄プロレスの後任とも言える『琉球ドラゴンプロレスリング』の誕生だった。沖縄プロレスがなくなった事で相手しまった観光事業としてもだが、それ以上に代表であるグルクン・マスクとしては特別な思い入れから沖縄で、一念発起して代表として発起したという。

それもそのはず、彼の出身地は沖縄ではなく、デルフィンと同様に大阪が元々の故郷だった。沖縄プロレスの発足に伴って思い切って沖縄へと渡り、そこでレスラーとして、そして人として全く新しい始まりを迎えたことで、より沖縄に対して深い思い入れが出来たという。その後沖縄プロレスの公社支援が専属契約終了に伴って、それまでのプロレス活動は終了し、所属していたレスラー達も新たな道を見出すためにそれぞれの岐路を歩くこととなった。分岐点だったのだろう、この事がきっかけとなり一度は失われた沖縄プロレスという形を再度取り戻すこととなり、団体として一掃邁進することになる。

プロレスの普及はもちろん、沖縄で始めてのプロレスラーの育成も彼の理念の1つとして含まれ、さらに真の意味で地域貢献を目的とした、プロレスとしての活動をすることこそ琉球ドラゴンプロレスリングとしての活動本分として船出を切った。

活動開始から2年の新規プロレス団体

こうして誕生した琉球ドラゴンプロレスリングだが、正直な話グルクン・マスクのことを知らないという人がいてもしょうがないかもしれない。厳しい話だが、そこまでの花形スター選手かといわれたら残念ながら知名度としてはライトなファン層には知られていないというのは否めない。先のデルフィンと比較した場合にはやはり経歴としてはデルフィンの方がよほど全国的な知名度は高いといえる。事業として社長としての立場をこれでもかと活用した事は沖縄にとっても非常にありがたいことだったはずだ。

ただそれでグルクンがダメと言う事ではない、そもそも沖縄住民ではない人間が一大決心して沖縄の地域貢献と地元レスラー育成を目的とした活動に専念する団体を設立するなど、その覚悟は相当でなければ実現する事はできなかったはずだ。生まれ故郷の大阪に戻ればそれなりにプロレスラーとしての仕事の他にも、出来る事はあったかもしれない。沖縄と大阪の経済事情を考えればまだ後者にしてみればそれなりに、仕事を探すという意味では申し分ないはずだ。そうした選択肢があったにも関わらず沖縄での活動に尽力しようとする意気込みは素晴らしいものである。

そして彼に共感して所属レスラーも着実に増えていき、中にはフリーとして活動している各団体の選手もドラゴンプロレスリング主催の試合に参戦するなど、少しずつではあるが確実に地盤をしっかりと固めていっている。今後どうなるかはまだまだ先行き不透明な部分は大いにしても、今後ますますの成長に期待したいところだ。

所属レスラーについて

沖縄に唯一存在しているプロレス団体として、地域振興と沖縄発のプロレスラー育成に対して積極的に励んでいる琉球ドラゴンプロレスリングの特徴といえば、大半の選手が全員覆面レスラーだということだ。別に何かやましいことをして素顔を隠しているのではなく、単純にエンターテインメント的な面での演出を行うために必要な道具という風なので、一応追記しておく。プロレスファンからすれば、覆面の中に隠れた素顔ほどみたくはないと、そう考えている人もいるのではないだろうか。ちなみに筆者はみたいとは思わない、ただ先に紹介したデルフィンの場合のような試合における行為からマスクを引きちぎられて素顔が会場からメディアを通して、というのを何度か見かけた事がある。あのときほどどうしてこんな余計な部分を見せるのだろうかと恨んだものだ。

個人的な感想はさておき、そろそろこの琉球ドラゴンプロレスリングに所属しているメンバーについて紹介していこう。少し感傷的なところも出るかと思うが、ご了承いただけたらと思う。

全部で10人、所属している

グルグン・マスク ハイビスカスみぃ RYUKYU-DOG ディンゴ キャプテン・イーグル 美ら海セイバー
スーパー・マンタロウ ティーダ・ヒート 首里ジョー タイフーン・J・リック プリンセス・マンゴー

さて、何から説明していこうかと話を綴ろうかと思うが、全員ではないが大半の選手が何かしら沖縄に関係している、もしくは温帯地方の特徴ともいえるような植物などを利用したリングネームを使用している。中でも沖縄をはっきりと連想できる名前といえば『RYUKYU-DOG ディンゴ』と『美ら海セイバー』、『首里ジョー』の三人だ。この名前を聞いて沖縄という単語が浮かんでこないほうが逆に問題になりそうなのだが、この際その点については良いとしよう。

リングネームといえばどこか格好が付く、そんな名前を利用している場合がある。もちろん本名を利用している人もいるため一概には言えない部分はあるが、琉球ドラゴンにおいては沖縄の経済を活性化させるということも含まれているのだろう。団体として本当に所属しているプロレスラーとの試合も組まれて活動しているところも、沖縄で本格的なプロレス団体が存在しており、それ見たさで観光客が少しでも増えればというふうに考えているとも言えなくもない。プロレスのエンターテインメント性を利用した地域活性を目的としてのアトラクション、付け所としては悪くないかもしれない。